のれんって聞いたことあるけど、結局なに?償却するの?しないの?
👧<「のれん=ブランド力や人材力って言われるけど、会計処理ではどう扱うの?USCPA受験生が必ず迷う論点を整理するよ!」
1️⃣ のれんの正体:プレミアムの部分
- 会社を買収するとき、買った金額(取得原価)は単純に「資産・負債の時価」を足したものとは一致しないことが多いよね。
- その差額=「ブランド力・顧客基盤・人材力・ノウハウ」とか、帳簿に直接載せられない価値をまとめてのれん (Goodwill) として認識するの。
👉 つまり「買収で払ったプレミアム」=のれん。
2️⃣ USGAAPの会計処理:償却なし+減損チェック
(a) 初期認識
- 取得原価主義
企業結合時に「買収対価 − 受け入れた資産負債の公正価値」で算出。
(b) その後の処理
- 償却しない(←日本基準とは違うポイント!)
- 毎期、減損テスト (impairment test) を行う。
3️⃣ 減損テストの流れ:Reporting Unit単位
- 単位:Reporting Unit(報告単位)ごと
*手順は昔は2段階(Step 1→Step 2)だったけど、今は簡略化されてる!
ざっくりフロー:
- Reporting Unitの公正価値 (Fair Value) と帳簿価額 (Carrying Amount) を比較。
- Fair Value < Carrying Amount なら、のれんが傷んでるかも?
- Fair Value < Carrying Amount なら、のれんが傷んでるかも?
- その差額をのれんの減損損失として認識する。
4️⃣ 日本基準との違い:償却+減損
- のれん = 会社を買ったときの「目に見えない価値」
- USGAAP = 償却しない → 減損のみ
- テストはReporting Unit単位で毎期チェック
*日本基準(JGAAP)は違っていて、原則20年以内の定額償却+減損テスト
覚えるときは、
「USGAAPとIFRS → 償却しないで減損チェック」
「JGAAP → 20年以内で償却+減損」
って頭に置いておけば、試験でも一発で答えられるよ👌
5️⃣ のれんは繰延資産?無形資産?
- 「繰延資産」とは、支出はしたけど将来にわたって便益があるから費用を一時的に資産にしておくもの(例:創立費、開発費、日本基準での繰延資産)。
- 一方「のれん」は、企業結合で払った“余分な価値”を表す資産。
- 独立した便益を持つものじゃなく、対象会社が持つ将来の収益力やシナジーへの期待の部分。
- 独立した便益を持つものじゃなく、対象会社が持つ将来の収益力やシナジーへの期待の部分。
- だから「繰延資産」とは別物!
👉 会計区分的には 無形資産 (intangible asset) としてBSに載る。
📌 まとめイメージ
- のれんは「繰延資産」ではなく「無形資産」
- US GAAPでは 償却しない、減損テストで管理する
- 期待したシナジーや収益が得られないと判断されたら、その分を一括で減損処理する。
- 期待したシナジーや収益が得られないと判断されたら、その分を一括で減損処理する。
- つまり、「定額でじわじわ費用化」じゃなくて、「価値が落ちたら一気に費用化」
- 日本基準は 償却+減損